【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「リーン。できれば、定期的にアスカリッドのビーエル情報を送ってもらえない? 私たちもそれで勉強をするわ」

「もちろんよ。素敵な作品があったら、送る。私、頑張って翻訳するから」

「できれば、リーン様のオリジナルイラストもつけてください」
 エレナが言う。

「リーン様の漫画も読みたいわ」
 ジジが言う。

「わかったわ、みんな。できる範囲のことでやってみる。ほら、名目上は異文化交流のため、私の語学向上のため、だから」

「ビーエルを翻訳して語学向上、そしてビーエルによる異文化交流だね。リーン、期待しているよ」

 アイリーン自身も不安な留学ではあったが、こうやって同志から応援をもらえたことは、とても励みになった。
 隣国の言葉は授業でもそれなりに学習はしているが、まだ片言でしか話すことはできない。だが、このように目標を持つとがぜんとやる気が出る。だって、会話ができないと必要なビーエル本を買うことすらできないのだ。
 さらに念願のビーエル本を手に入れたとしても、読めなかったら意味が無い。そのためには、頑張って隣国の言葉を覚えて、話すことができて読めるようにならなければならない。

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