【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「エル。私、文芸部の部室に寄りたいのだけれど」

「ええ、まだこの時間なら、みんな残っていると思うわ。一緒に行きましょうか?」

「ありがとう。あとね、ちょっと相談したいこともあるんだけど」

「ええ、わかったわ。それは寮に戻ってから聞きましょう」
 そう言ってニッコリ笑うノエルは、王女様だと思う。ただイブライムに対する態度が王女様ではないだけ。

「会長。私たち、もう帰りますけれど」

「今日は終わったから、あとは自由にしていいよ」

「では、失礼します」
 生徒会室を出るノエルについて、アイリーンもペコリと頭を下げてその部屋を後にする。

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