彷徨う私は闇夜の花に囚われて
「……その上でこのアカウントを見てほしいって、すみれちゃんは一体私になにを伝えたいんだろう?」
閲覧できるようになっているすみれちゃん。
普段からパンジーさんの呟きを見ているはずで……。
あの日、私に必死に訴えかけていたことを考えると、一番に考えられるのはパンジーさん=紅バラさんだってこと。
私と気まずい中でわざわざメッセージを送ってきたのは、このアカウントが紅バラさんである決定的な証拠が見つかったからだと思ってもいいのかな……。
「ここを押すんだよね……」
“リクエストを送る”と書かれてあるボタン。
私がこのボタンを押すとパンジーさんに承認の有無が問われ、パンジーさんが許可をすれば私に閲覧の権限が与えられる。
やることはただボタンを押すだけ。凄く簡単なことだ。
でも、少し覗いただけでも鳥肌が立ってしまうくらい闇の深いアカウントと繋がってしまうのは結構危ないことだと思う。
私から繋がりに行くのはなおのこと期待させてしまうかもしれない。