春の風に君をのせて

















瀬志とは幼い頃に別れて以来1回も会うことも話すこともなかった。
















そんな瀬志が今私の目の前にいる‥‥‥夢を見てるような感覚になる‥‥‥

















「瀬志‥‥‥苦しいよ‥‥‥」












瀬志は角度を変えながら何度も私のことを抱きしめてなかなか離してくれない。

















「‥‥‥‥ずっと探してた‥‥‥‥‥












お前とまた会うためにずっと生きてきた」



















突然そんなことを言うものだから体が燃えたように暑くなっていく‥‥















「突然どうしたの?瀬志らしくないよ‥‥‥そんな言葉‥‥‥」


















昔からたくましくて常に私をリードしてくれていたのにまるで今は捨てられた子犬みたい‥‥


















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