春の風に君をのせて















「‥‥‥今はどうでもいいんだよ‥‥‥そんなこと‥‥‥」


















拗ねたようにそう言って結局私を離すことはなくまた抱きしめてくる。






















でもこのことに関しては私に責任があるのかも‥‥‥












瀬志をこんなふうにしてしまったのはきっと私のせいだろう‥‥‥


























「‥‥‥ごめんね‥瀬志。
















突然居なくなったりなんかして‥‥‥‥」

















私は瀬志を沢山傷つけちゃったかな?‥‥どうすることも出来なかった過去だけど責任は私にある。




























「‥‥‥‥‥今までどこにいたんだよ‥‥‥‥















教えてくれよ‥‥‥‥桜‥‥」






















苦しそうな声で私の名前を呼ぶ。



















瀬志に名前を呼ばれるのは久しぶりだ‥‥‥‥


















瀬志が私の名前を読んでくれる度、この名前が大好きになっていたのが懐かしいなぁ‥‥



























こんなにも私を大切に思ってくれていて、私も大好きだったのに私は何も言わずに瀬志の元を去ってしまった。



































‥‥‥‥ちゃんと話さないとだよね‥‥‥
















































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