春の風に君をのせて
うぅ~‥‥‥‥
顔を見ようと思ったけど身長の低い私は人の波に押しつぶされていくだけ。
かっこいいって聞こえたから見てみたかったのに‥‥
でもみんな知らない人みたいだし転校生かな?イケメンの転校生なんて漫画みたい!
一緒のクラスだといいなぁ~なんて思いながらこれ以上人の並に飲まれないよう後ろに下がった。
「‥‥っしょっと!」
フゥ‥‥
なんとか抜け出せた!クラスを確認しないと何も出来ないからひとまずは待つしかなさそう‥
「桜!!おっはよう!!」
靴箱の近くでスマホをみて待機してると聞きなれた声が私の耳に響いた。
「おはよ。笑花!」