冷徹ドクターは懐妊令嬢に最愛を貫く
「ところで、結婚式はどうするんだ?」
「あら、そうね。私としたことが大事なことを忘れてたわ!」
百合も前のめりに話にのる。
「出産後に赤ちゃんも一緒にっていうのもいいけど、それだと赤ちゃんが主役になっちゃうかしらね。結婚式の主役はやっぱり蝶子ちゃんだし、安定期に入ったら内輪で開くのはどう? ドレスも着物も両方見たいわねぇ」
グイグイ話を詰めようとしてくる百合に晴臣はあきれ気味だ。
「俺個人としてのこだわりはないよ。蝶子の体調に無理がないようにというくらいで。蝶子はどうだ?」
晴臣に促されて、蝶子も自分の気持ちを素直に話す。
「えっと、私は……やっぱりウェディングドレスには憧れがあって」
高志に言われるまでは結婚式のことなど考えてもいなかったが、こうして具体的な話が出てくると自身が憧れを抱いていたことをあらためて思い出す。純白のドレスに白いバラのブーケ、夢に見ていたのは王道の花嫁姿だ。
百合は蝶子の手をがしりと取ると、大きくうなずいた。
「そうよね、そうよね! どうせ男性にはわからないし、私と蝶子ちゃんで相談して最高の結婚式にしましょ」
「は、はい!」
「あら、そうね。私としたことが大事なことを忘れてたわ!」
百合も前のめりに話にのる。
「出産後に赤ちゃんも一緒にっていうのもいいけど、それだと赤ちゃんが主役になっちゃうかしらね。結婚式の主役はやっぱり蝶子ちゃんだし、安定期に入ったら内輪で開くのはどう? ドレスも着物も両方見たいわねぇ」
グイグイ話を詰めようとしてくる百合に晴臣はあきれ気味だ。
「俺個人としてのこだわりはないよ。蝶子の体調に無理がないようにというくらいで。蝶子はどうだ?」
晴臣に促されて、蝶子も自分の気持ちを素直に話す。
「えっと、私は……やっぱりウェディングドレスには憧れがあって」
高志に言われるまでは結婚式のことなど考えてもいなかったが、こうして具体的な話が出てくると自身が憧れを抱いていたことをあらためて思い出す。純白のドレスに白いバラのブーケ、夢に見ていたのは王道の花嫁姿だ。
百合は蝶子の手をがしりと取ると、大きくうなずいた。
「そうよね、そうよね! どうせ男性にはわからないし、私と蝶子ちゃんで相談して最高の結婚式にしましょ」
「は、はい!」