約束の指にキスして。
①ぼーいふれんど。
『おーっす、はよっ!今日もちっちゃいね~瑛梨(エリ)ちゃん。』

青空の下。
気持ちよく深呼吸していた私の肩を、荒々しく叩く男がいた。
振り向く私のホッペにささる人差し指。
その男はニヤリと笑って私の横に並んだ。

『毎日ちっちゃい、ちっちゃいって。あのね、アタシ一応161あるんだけど。』

『チビじゃん。俺181あるし。』

『あ~も~五月蝿い。桔平は!あ.健司!おはよ~。』

『…はょ。ねみぃー…お前等よく朝からそんな元気だな。』

『健司ABだからだろー。ABって朝低血圧らしいよ。』

『あーらしいよね!!』

『お前等バカだろ……ABなめんな。』
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