約束の指にキスして。
『コラ。何いってんだ馬鹿ども。俺の妹にセクハラな視線おくってんじゃね~。』

後ろから団扇で頭をはたかれ、桔平のポッキーが折れる。リョウ兄が後ろから身を乗り出してニヤついていた。

『リョウ兄ー。いつの間に瑛梨、あんなエロイ下着着るようなったわけ??』

『あー。ききたい??』

ニヤリとリョウ兄は笑う。
俺はかすかに耳を傾けながら窓の外を見る。
風景は段々緑ばかりになってきている。

『瑛梨の下着な?アイツ自分で買いに行こうとしねぇからな?いつも母さんから届いたって言ってわたしてんだけど…実は俺選んで買ってんだよね~~』
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