約束の指にキスして。
桔平は尚君が瑛梨の胸のサイズを気にした事で、あきらかに不機嫌になってポッキーの箱を放り出していた。

『なんでケンとキッペー知ってんの?』

『こいつら意味もなく瑛梨をギュッとするのが大好きらしくてな?しょっちゅうしてんだよ。』

『まぢかょ!!いーなぁ、俺等なんか触れねぇのによ。お前等そこまで許されてる訳?うらやまーー』

尚君は桔平と俺を羨ましげに交互に見てため息をついた。

『かわいーよなぁ…』

『尚君。』

膝上にあったバスケボールを俺におしやり、自分は良兄たちに向かい合った。

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