約束の指にキスして。
『いってぇーー!馬鹿!お前俺に身ぃ乗り出してたからだろーが!』

『ごめーん(笑)』

頭を抱えた尚君は、どうやら急ブレーキの際に桔平と頭をぶつけたらしい。
思わず制裁できちゃった桔平の機嫌は戻り、尚君の頭を更に叩いたりして遊んでる。

『瑛梨ネタにしてエロ話してるから、お前等バチあたったんだよ。』
そう言うと、三人同時に俺めがけて何か話してくる。

はぁ、疲れた。
寝よう。
桑原の事考えなきゃなんねーし。
コイツラうるせーし。

少し開けた窓から吹いてくる風に頬を当て、目をつむる。
笑った瑛梨の顔が浮かび上がり、ニヤけながら俺は眠りに落ちた。
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