約束の指にキスして。
『ウゼーからあっちいけ。瑛梨しか興味ねーっつってんだろ。』

きっぱり言われた女たちは、憤慨してどっかに散らばって言った。
はっきり言うねー健司は。
まぁ、そんなトコが好きなんだけど。

『なに笑ってんだ?』

『いや、別に?』

イラついた感じの健司が砂浜に寝転ぶ。
俺は隣に座って、健司の顔をじっとみた。

黒髪が似合う、完璧王子。
勉強できて
運動できて
何でもできて。

目ぇつぶって寝てる顔なんか、めっちゃセクシー。
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