約束の指にキスして。
忘れもしない、この人。
一目見ただけで、全てがフラッシュばっくしてきた。

『…匡(コウ)ちゃん?』
『瑛梨??』

匡ちゃんはアタシに近寄ると、頭を撫でて、ニコリと笑った。

『久しぶり、瑛梨。』

『匡ちゃんだぁ!!』

アタシは匡ちゃんに抱きつく。
すると、匡ちゃんもアタシの背中に手をまわして、ギュッとしてくれた。

『うっそ!あんな瑛梨ちゃん見たことない!!』

『7年ぶりの再開だからな。無理もないだろ。』

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