約束の指にキスして。
匡ちゃんだ匡ちゃんだ匡ちゃんだー!!

嬉しくて飛び回る。

高幡 匡介(タカハタ コウスケ)。

お兄ちゃんの親友で、アタシの大好きな小さな頃からのもう一人のお兄ちゃんだった。

いつも一緒に居てくれて、お兄ちゃんとケンカしてもいつもアタシの味方で居てくれて。

そんな匡ちゃんが引っ越しだって聞いた日は、悲しくて1日中泣いたっけ?

7年ぶりの匡ちゃんは凄く格好よくなっててびっくりした。

『匡ちゃんー!会いたかったぁ!』

『俺もだよ。瑛梨、おっきくなったねぇ。』

『うん…あ。』

< 118 / 526 >

この作品をシェア

pagetop