約束の指にキスして。
匡ちゃんの手にあったかき氷に釘付けになる。

イチゴミルクだ……。
なんだかすっごく食べたくなっちゃった。

『食いたいの?』

『(コクリ)。』

『(笑)ンじゃ、アーンってやりたいけど、良が怖いから買いに行こっか。』

『ゥンっ!』

チラリとお兄ちゃんを見ると、お兄ちゃんは梓先輩を膝に乗せてイチャイチャしてる。

見るに見かねたアタシは、差し出された匡ちゃんの手をとって歩きだした。

< 119 / 526 >

この作品をシェア

pagetop