約束の指にキスして。
匡ちゃんはアタシの足をとって、匡ちゃんのビーサンを履かせてくれた。

すっごくブカブカで、笑われる。
そんな匡ちゃんの笑顔があまりに昔のままなので、アタシはホッとしてつられて笑った。


『うまい?』

『うん!!匡ちゃんが店員さんたらしこんでシロップとミルク、多目にしてくれたからねー(笑)』

『はは(笑)』

かき氷を売っている店員さんは、女の人で、匡ちゃんのキラースマイルと甘い言葉でサービスを沢山してくれた。
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