約束の指にキスして。
『瑛梨。』

『ん??』

名前を呼ばれて振り替える。
すると、健司がアタシの髪を一束長い指に絡ませ、チュッと髪に口づけした。

その姿は、本当にディズニー映画に出てくる王子さながら。
不覚にもドキっとしてしまった。
『似合ってんじゃん、ベビーピンクのビキニ。お前カラーで。』

でた、健司版キラー.スマイル。
匡ちゃんに負けず劣らずピカピカ。

『あとさ、二本結び、スゲー可愛い。』

そういって健司はアタシの頭をくしゃりと撫でた。

どうしたの?今日はやけにリップサービスが多い。
ちょっと健司らしくないかも。

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