約束の指にキスして。

×××。

『瑛梨ちゃん~!もっと沢山食べなきゃだめでしょ!!』

そういって、梓先輩はどんどんお皿におかずやら何やらを持ってくる。
ご飯に少ししか手をつけていなかった私が眉をしかめると、よこからひょいと匡ちゃんが取っていった。

『ちょっと!そこ食うな!!』

『朝からこんな食えるわけないっしょ、瑛梨が。な?』

『…(コクン。)』

『食べなきゃ駄目だって!ただでさえ細いんだから~。』

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