約束の指にキスして。


『お疲れ~☆瑛梨ちゃん!』

『お疲れ様ーマネージャー♪』

練習終了後、通りすがる部員達が挨拶してくれる。
アタシは普段、縮こまって通りすぎるか、桔平か健司に隠して貰うか。
情けない自分にうつ向いていると、体育館にボールが弾む音がした。
振り向くと、1人残って練習する桔平がいた。

お兄ちゃんの言葉を思い出す。

『まぁ、支えてやれよ。アイツ、きっとこれから毎日とばすぜ。』

匡ちゃんが、桔平に影響したの??只でさえバスケに真っ正面から向かっていつも頑張る桔平に、匡ちゃんっていうライバルが出現したってこと??

< 149 / 526 >

この作品をシェア

pagetop