約束の指にキスして。
桔平、頑張ってる。

今日は5試合して、体力なんか無いに等しいはずなのに。
あんなに、がむしゃらに……。


支える?
アタシが?

アタシが。
いつも寄りかかってばかりいるアタシが。

出来ること。

それは……。

『…ぉつかれさまです。』

私は、初めて部員に挨拶を返した。先輩達は、自分たちに対して初めて言葉を発したアタシをみて、驚き、固まっている。

アタシに出来ること。
それは……

桔平や健司に心配かけないこと。
ただ、それだけ。

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