約束の指にキスして。
『風ひいちゃうよ、桔平。』

柔らかい桔平の髪をすく。
なんでアタシの横で寝てるんだろ。倒れる位練習して、その後真っ直ぐアタシの元へ………。

『良かったなーお前。大事にしてくれるヤツ沢山いてさ。』

『沢山???』

『健司?だっけ。アイツも覗きに来たよ。一瞬で帰ったけど。』

『健司……。』

健司を思い浮かべる。
きっと匡ちゃん見つけてすぐに帰っちゃったんだろうな。
健司、匡ちゃんに態度悪いし。
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