約束の指にキスして。
ずっと、食べては戻し、食べては戻しを繰り返していた。
駄目って分かってるけど、どうしても…
最近は夜も眠れなくて、1人ベッドの端で丸まってた。

朝焼けが、いつも胸に苦しくて…

桔平にも健司にも言えなくて。

だって、言ったらまた二人はアタシの為になにかしようとするから。
だから…迷惑かけられないから。
でも1人じゃどうしようもなくて。

心細くて死んじゃいそうだった時、匡ちゃんが現れた。

昔と変わらなくて。
昔のままで。
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