約束の指にキスして。
1人じゃどうしようも出来なかったことを、匡ちゃんはアタシが何も言わなくても解決してくれた。

匡ちゃんはなんて大きい存在なんだろう。

『匡ちゃん…アタシ、変なんだよ。』

『うん?』

『いい加減人に頼らなくても生きたいな、って思って頑張ってるの。この部活に入って、人に慣れようって。でも…』

『…』

『頑張れば頑張る程苦しくなって、吐いちゃう。寝れなくなる。それでね?』

『うん。』

『頑張れば頑張る程1人なの…寂しかったの……』

ふわりと匡ちゃんがアタシを抱きしめた。

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