約束の指にキスして。
はぁ………。
なんかもういいや。
皆学校行く気ないみたいだし。
なんか楽しそうだし。

1人鞄を持って家を出る。
あ、お兄ちゃんにゴミ捨てといて、って言っとくの忘れたな。

家から数十歩いて、青い空の下で思う。

電話しようかな…


『ねぇ、1年D組の愛沢 瑛梨さんだよね??』

ダイヤルボタンを押そうとしたとき、後から肩を叩かれた。

ビクリとして振り替える。

そこには、ちょっと遊んでそうな男の子が数人いた。


『うわ~司の言うとうりじゃん!なんか純そうでかーわい。』

『まぢで?』

『ほんとだ~。ね、いつも瑛梨ちゃんの両端にいる二人は??』

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