約束の指にキスして。
『あ、ねぇ。二人とも、朝私のこと迎えに来なくていいよ??帰りも。』

『『はぁ??』』

『知ってるんだぁ。朝、二人がすっごく早く起きて練習してることも、私を家まで送った後、また学校に戻って遅くまで練習してることも。』

『………。』

『大会近いしね。アタシの事気にせず、二人に頑張って欲しいんだ、アタシ。』

『っお前、1人で歩けねぇだろ!?』

『まぁそうなんだけど……。でもね、その件は、匡ちゃんにお願いしたから、大丈夫。今までずっとゴメンねーー世話かけて。』
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