約束の指にキスして。
ふと時計をみると、午後2時をさしていた。

『瑛梨。俺さ、わかってるつもりだよ。何がそんなに瑛梨を苦しめているのか、さ。』

『………。』

『でもさ、俺が居るじゃん。良もいるし。だから…あんま自分痛め付けんな。』

匡ちゃんがベッドに寝転ぶ。
私は……
ずっと、桔平と健司と一緒だった。
ずっと三人だった。

その世界にはまりすぎてた?

だってその前には、ずっとお兄ちゃんと匡ちゃんと一緒だった。

だから、アタシ…気付く事が出来なかった。
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