約束の指にキスして。
二人分の体重が、ベッドが沈み込む。

瑛梨の匂い。
瑛梨の体温。

絶対無しじゃダメなんだ。なのに、どうして俺はこんなにも距離を置いてしまったんだろう。

瑛梨を、こんなにさせるまで。

瑛梨は、俺に『ごめんなさい』と繰り返す。

どうして瑛梨が謝る必要がある??

ここまで追いつめたのも、俺だ。
1ヶ月前……。

そう、アノとき、俺等が自分を止められなかったからだ。

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