約束の指にキスして。
桔平は、朝早くから晩まで、本当にバスケばっかやってる。
朝起きて、走り込みして、すぐ学校の体育館行って、練習して、授業受けて、また体育館直行して、日付が変わるくらいまで。

瑛梨が居ないことに気付く余裕が無いほどに……。

でも、そんなの…

『健司もね?無理しちゃだめだよ??健司も桔平と同じで無理しちゃう所あるから。』

俺もだよ。
不安になった俺の心に、そっと光が差し込んだ。
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