約束の指にキスして。
『あ~もう!』

肩をおとして健司を見る。
健司はまだ参考書を手にしたまま読みふけっていた。

『ん??』

『ありえないよね。妹の前で半裸なんて!』

私が憤慨すると、健司は笑った。

『まぁ俺妹いねーからわかんねぇけどさ。妹の前では着てた方が良いかもね。』

『そうだよね。大体、なんであんなに足に毛がはえてんのかいみわかんない。』

『俺もあるよ??』

『健司のは薄いじゃん!にぃのは濃くて多いの!』
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