約束の指にキスして。
『お前なぁ……』

呆れて、良から離れる。
コイツ…馬鹿の癖に用意周到過ぎる。
すんげぇ策略者だ。

『七年間瑛梨をほおっておいた罰だ。桔平達から瑛梨を取り戻してみろ。』

『あのな──!!俺ちゃんと連絡してただろ!?どーせ俺が瑛梨に宛てて書いた手紙もお前が処分してたんだろーが!!』

『聞こえね──。』

『お前なぁ!!!』

『あの──。どこ高??』

『はぁ!?』

急に女の声がして振り替える。
すると、いつの間にか数人の女子高生が俺たちを取り囲んでいた。
< 213 / 526 >

この作品をシェア

pagetop