約束の指にキスして。
■□■■□□■■■□□□

『……本当、イラつく。』

『…やっとやる気になった?』

『止めて!!匡ちゃんなんでそんな事するの!?』

『…お前の為だよ、瑛梨。』

匡ちゃんの瞳がアタシを捉える。
アタシは、動けなくて……。

『ヤメテッ!!』

クラッと視界が揺れる。
よく目を凝らすと、自分の家のリビングだった。

『夢……?』

アタシはソファーに寝ている。
外はもう真っ暗。
夢…だったのかな?
ほっとする。

凄い冷や汗。

そして…アタシの手には、白いTシャツ。

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