約束の指にキスして。
『私が…数学90??まじで??』
『まじで。』

『本当ー!?お願い!!』

健司は私からシャーペンと参考書を奪うと、ベッドに寝転んだ。
そのままうつ伏せになって手招きする。

『おいでおいで。』

『おいで。って、寝るの?』

『うん。俺寝ながらじゃねーと勉強するきしねぇの。だから俺の部屋に机ねぇだろ??』

『まぁそうだね。』

アタシはゴロンとベッドに仰向けに転がる。
アタシと健司が寝ても、ベッドはまだまだあきがある。
アタシのベッドはキングサイズだから。


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