約束の指にキスして。
『事実??瑛梨は、アイツ等の為に自分を引こうと思ったんだろ??迷惑かけたくないから、いつも自分に縛られてばっかだから自由にしてあげたい、って。』

『……』

『お前、はい、自分が悪かった、って謝って、それですませるわけ??お前悪くねーんだよ。なにも…お前、死にかけたんだぞ?』

『そんなの、アタシが悪かったのかも知れないじゃん!!』

『なんでそんなに鈍いのかなぁ、瑛梨は!!!』

肩を押されて、匡ちゃんがアタシに覆い被さる。
やだ…こんなの匡ちゃんじゃない。
匡ちゃんの目じゃない……。
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