約束の指にキスして。

すき…?

アタシ…傷ついたのかなぁ??

桔平と健司に、傷つけられたのかなぁ……

匡ちゃんはそう言った。

アタシの言葉が二人を傷つけた訳じゃなくて、二人はアタシと匡ちゃんの関係に焼いたんだって。

だとしたら……

だとしたら、アタシは傷つけた事になるのかなぁ。

『瑛梨ちゃん、どーしたの??そんなにボーッとして。イチゴミルク溢れてるよ。』

司君の声で、現実に引き戻される。
ふと手元をみると、握りしめたカミパックからイチゴミルクが吹き出していた。

『ほら、俺のタオル使って。』

司君は、タオルを私にくれて、あげくのはてにウェットティッシュで二度拭きしてくれた。

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