約束の指にキスして。
『もて男君は忙しいみたいだね。女の子達に囲まれて。』

『…!アタシの所に来なきゃ、匡ちゃんだってあんなんでしょ。』
『俺は別だよ。俺は瑛梨さえ居れば良いもん。外の女なんて要らね──。』

匡ちゃんの言葉に、体中が熱くなる。
最近、匡ちゃんは平気でこんな事ばっかり言うんだ。
そのたびに、アタシは耳まで真っ赤になってうつ向く。

だって、今まで考えた事も無かったから。

匡ちゃんが、アタシの事を好きだなんて……。
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