約束の指にキスして。
『今頃後悔してるの…だってね?ママ。アタシ、酷いこと言っちゃってから気付いたの。好きなんだって……本当はずっとずっと一緒にいたかった。』

『クゥ~ン…』

『本当はずっと前から気付いてたのかも…だからこそ、アタシは桔平から離れたかった。』

『馬鹿な子。』

ママはそういってアタシを抱きしめた。

『ゴメンなさいね。ママのせいもあるわね……貴方が幸せが怖くなってしまうのは。』

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