約束の指にキスして。

健司を揺り起こす手を止める。

どうやら…アタシは物凄い勘違いをしてたみたいだ。

ううっ…顔から火が出るほど恥ずかしい。

健司はまだすやすや寝ている。

『な??』

『ん?///』

『散歩、いこうぜ♪』

桔平は、立ち上がって背伸びをした。
あ.また身長が伸びた。

『早く支度しろー。俺5分で戻ってくっから。』

ニカッと笑う桔平の言うことは、何時も唐突だ。

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