約束の指にキスして。
3つめの、箱の包みをあける。

中から出てきたのは、ピンクトルマリンを可愛くあしらった、キラキラしたピンキーリングだった。


『こんなの…桔平しかいないじゃん。』


いつかの日。
アタシがピンクトルマリンが好きだと桔平に教えた日。
桔平が、瑛梨にそっくりだっていってくれたピンクトルマリン。


こんなの…知ってるの、桔平しかいないじゃない。

いるんだよね、ここに。

桔平だよね…?

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