約束の指にキスして。
スッ、と桔平がアタシから離れた。
アタシの体が急に冷える。
桔平の笑顔が、切なげに歪んでいる。
『俺、さ。結婚するんだ。18歳の誕生日に。』
『…っ。』
『美人なんだぜ。金持ちだし、俺いきなり財閥の跡取り。すげぇだろ。』
桔平が笑う。
…分かってた。
レオさんに聞いてたもん。
桔平がもう、アタシとは別の道に進んでいること。
知らない女の子に、桔平が連れていかれる。
嫌だよ。
凄くいやだ。
アタシの体が急に冷える。
桔平の笑顔が、切なげに歪んでいる。
『俺、さ。結婚するんだ。18歳の誕生日に。』
『…っ。』
『美人なんだぜ。金持ちだし、俺いきなり財閥の跡取り。すげぇだろ。』
桔平が笑う。
…分かってた。
レオさんに聞いてたもん。
桔平がもう、アタシとは別の道に進んでいること。
知らない女の子に、桔平が連れていかれる。
嫌だよ。
凄くいやだ。