約束の指にキスして。
元モデルのレオさんが立ち上げたブランドという事もあるが、アクセサリーの斬新で新しい発想が、今流行の最先端をいっていた。

最近テレビにでたレオさんに気付いた人々が、集まりつつあった。

レオさんは、優しい眼差しでアタシにつぶやいた。

『それは、どうしてもキミから桔平に渡して欲しい。僕は、君たちは結ばれるベキだと思うから。』

『レオさん、でも…』

レオさんはアタシの唇に人差し指を向ける。
そして、あと残りの2つを見て、こう呟いた。

『後で開ければ分かると思うが…桔平の気持ちをわかってやって欲しい。どんな気持ちで創作したか…』

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