約束の指にキスして。
桔平の目を見つめたままそらせないでいると、おっきな手で頭をぐしゃりとやられた。

『お待たせー。おっと若干タイムオーバー?』

『お兄ちゃん。』

『リョウにぃ。何?瑛梨呼んだの?』

お兄ちゃんはアタシの真向かいに座って、アタシのトレイからポテトを1つつまんで口にほおりこんだ。

『んで、何?話って。』

お兄ちゃんの言葉に、アタシはうつ向く。
さきほど、桔平にお兄ちゃんを呼ぶように言われたので呼んだのだけれど…
< 391 / 526 >

この作品をシェア

pagetop