約束の指にキスして。
そして、その横に、レッドのキッペーと同じトイプードルがいた。

『酷いなーエリ。お前は撫でてくんねーのな、瑛梨は。』

『エリ!?』

『そーだよ、コイツ、エリって言うの。なーエリ?』

『アンッ!』

そう言って、エリは桔平の鼻をペロリと舐めた。

桔平は楽しそうに笑うと、キッペーまで抱き上げてリビングへと進んでいく。

『なんかやだぁ…エリって言うの。』

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