約束の指にキスして。
『桔平?』

寝てる…。
少し体をずらして桔平を見ると、寝ぼけ眼の桔平がいた。

『何かお赤くして…期待してたの?…やらし………』

『ちがっ…!』

『安心しろ…今は…いい……。時差には勝てない……。』

そう言って完全に目を閉じた桔平。
時差には勝てなないって、前にどこかで聞いたような…。
クスリと笑うと、桔平に抱きすくめられた。

そう言えば、今はって…。

いつかはあるってこと??

一人で恥ずかしくなって桔平の胸に顔を埋めると、桔平が強く私を抱き締めて、私もいつしか眠りに落ちていた。
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