約束の指にキスして。
「やっと…喋った。」

「…健司。」

驚いている健司の手が宙をさ迷ってる。
でも、次の瞬間ギュッと私を抱き締めた。

「瑛梨のコト、抱いて?健司はアタシのコト、愛してくれてるでしょ…?」

「……瑛梨」

「お願い。アタシの体、汚いけど…今まで、沢山の男達に無理矢理抱かれてきて、汚れてるけど…健司がリセットしてよ。」

「…」

「…」

「汚れてなんかない。」

「汚れてるよ!汚いよ、アタシ…無理矢理だったり、騙されてだったり…桔平にまで…お願いだから、私に愛のあるセックスしてよ……」

「駄目だ。」

「健司!」

「「クゥン……」」
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