約束の指にキスして。
「…匡ちゃん、あのね?」
「俺は嬉しいよ。瑛梨がどんな気持ちだろうと、俺は、嬉しい。」
そういったきり、匡ちゃんは黙った。
このままじゃ…本当に匡ちゃんと結婚させられる。
どこに向かってるか分かんない。
どうしよう…まよったあげく、健司に知らせようと、匡ちゃんに気付かれないように携帯に手を伸ばした時、匡ちゃんの手が私の手を掴んだ。
そして、ハンカチを私の顔近くにかざした。
ツンと鼻をつく匂いがする。
「本当は瑛梨を黙らせたまま連れていく事だってできるんだ。眠らせてね。」
「!」
「本当はこんな事したくない。言いたくも無い。けど。瑛梨、瑛梨の行動1つで、桔平の全てがうしなわれるんだ。」
「…」
「携帯、こっちによこして。」
「俺は嬉しいよ。瑛梨がどんな気持ちだろうと、俺は、嬉しい。」
そういったきり、匡ちゃんは黙った。
このままじゃ…本当に匡ちゃんと結婚させられる。
どこに向かってるか分かんない。
どうしよう…まよったあげく、健司に知らせようと、匡ちゃんに気付かれないように携帯に手を伸ばした時、匡ちゃんの手が私の手を掴んだ。
そして、ハンカチを私の顔近くにかざした。
ツンと鼻をつく匂いがする。
「本当は瑛梨を黙らせたまま連れていく事だってできるんだ。眠らせてね。」
「!」
「本当はこんな事したくない。言いたくも無い。けど。瑛梨、瑛梨の行動1つで、桔平の全てがうしなわれるんだ。」
「…」
「携帯、こっちによこして。」