約束の指にキスして。
初めてが匡ちゃんに奪われたとか、もうどうでもいい。

小さかった私は、匡ちゃんが桔平達と同じくらい大好きで、だからきっと体を許したんだと思う。

でも…
私の記憶の初めては、桔平、一人だけだから…。

昔の匡ちゃんはどこに行っちゃったんだろう。

匡ちゃんが私を好きだっていつだか気付いて、匡ちゃんが私と桔平とを離そうとしてたのを、私はわかっていたけど、知らないふりをしていた。

そんなので、絶対離れないって、自信が気持ちのどこかであったから。

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