約束の指にキスして。
アタシは、お兄ちゃんと桔平の強い希望で男子バスケ部のマネージャーとなっていた。

アタシは、基本、家族と桔平と健司意外、人間と触れ合うのが苦手だ。精神的にキツイ。
人間と触れ合うと、どうしても過去を思い出す。
特に男の子とは。
男の子は、どうしてもアタシに《相沢くん》を思い出させるのだった。

そんなアタシに、当然男だらけの男子バスケ部はけして楽な場所じゃなくて。

でも仕事をしていれば忘れられたけど、買い出しの仕事だけははマネージャーと部員の協同作業だったから、本当にどうしようかと悩んでいた。
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