約束の指にキスして。
アタシの事になると、おっきな背中を丸めて、こんな風に悲しんだりもする。

そんな桔平がだれよりも大切で、誰よりも心配だよ。


ねぇ、アタシ、桔平を自由にしてあげたいと思うんだ。

いつか、桔平にいちいち支えて貰えなくても、一人で立てるようになるね?

笑えるようになるよ。

あなたの為に……。
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