好きな人に「性別を変えたい」と言ってみた
「僕、僕は、アンジーが好き。でも僕はゲイじゃない。だって心は、僕の心は、女の子なんだ。僕は今男だけど、本当は女の子になりたい。……これが僕の、誰にも言えない秘密です」
泣きながら言った。生まれて初めて、好きな人に告白した。でも、きっと気持ち悪がられる。明日から僕のここでの居場所はなくなる。急に不安になって、手が震え始めた。
「……やっぱりそうか」
「へっ?」
アンジーは僕を見て優しく笑っていた。そして、僕の頭を乱暴に撫でる。
「静さ、貸衣装屋のウエディングドレスとか、綺麗なエンゲージリングとか、羨ましそうに見てただろ。それに、女の子の服を見ていたし、男子といる時より女子と話す時の方が楽しそうだったから、何となくわかってた」
「……そう、だったんだ」
女の子になりたい、そんな思いに気付いてくれる人がいた。そのことが嬉しい。でも、同時に怖くなる。
「気持ち悪くないの?僕のこと」
「何で気持ち悪いって思うんだよ。静、性別をこれからずっと隠していくのか?それって君にとって幸せなこと?俺はただ、静にとって幸せな道を選択してほしいんだよ」
泣きながら言った。生まれて初めて、好きな人に告白した。でも、きっと気持ち悪がられる。明日から僕のここでの居場所はなくなる。急に不安になって、手が震え始めた。
「……やっぱりそうか」
「へっ?」
アンジーは僕を見て優しく笑っていた。そして、僕の頭を乱暴に撫でる。
「静さ、貸衣装屋のウエディングドレスとか、綺麗なエンゲージリングとか、羨ましそうに見てただろ。それに、女の子の服を見ていたし、男子といる時より女子と話す時の方が楽しそうだったから、何となくわかってた」
「……そう、だったんだ」
女の子になりたい、そんな思いに気付いてくれる人がいた。そのことが嬉しい。でも、同時に怖くなる。
「気持ち悪くないの?僕のこと」
「何で気持ち悪いって思うんだよ。静、性別をこれからずっと隠していくのか?それって君にとって幸せなこと?俺はただ、静にとって幸せな道を選択してほしいんだよ」