月夜に笑った悪魔 (番外編)
「一条……っ!!逃げてんじゃねぇぞ……!!」
少し遠くから聞こえてくるたくさんの足音と怒鳴り声。
それは近づいてきて……またしてもプールの出入口に見えた人たち。
数人の男性たちが拳銃やナイフを片手に息を切らしながらここに到着。
どうやら暁を追って来たようだ。
その音と声でまわりの男性たちははっと我に返り、暁と岳の2人を逃げられないように囲む。
「……一条、お前はこいつらを片付けたあとで相手してやる」
「上等じゃねぇか」
岳の言葉に暁は返し、2人は背中を合わせ……。
同時に敵へと向かっていった。
2人を囲んでいる男性たちも一斉に向かっていく。
向かってくる拳を避けて、目の前の男の頬に拳を入れ。
後ろにいた男たちを蹴り飛ばすと次々に倒していく。